2011年度第1回教育支援センターFD・SD研修会開催報告

テーマ:「FD活動についての調査」

2011年11月8日に湘南校舎にて「2011年度第1回教育支援センターFD研修会」を開催し、本学の宮森孝史心理・社会学科教授による「現代大学生の心を読み解く」と題した講演が行われました。この研修会は、2011年度に教育支援センターが各研究科専攻、学部学科等を対象に実施した「FD活動についての調査」の結果を踏まえて企画したものです。当日はテレビ会議システムで本学の9キャンパスに配信し、170名の教職員が聴講しました。
講演では、臨床心理士の立場から「発達障害」や「パーソナリティ障害」について、症状や行動の傾向を解説しながら、適応に困難を抱える学生への対処法が紹介されました。そして、「それぞれの学生の持つ障害の特性や対処法を理解するよう努め、教職員がチームで支えていくことが必要となっています」とまとめられました。
参加した教職員からは、「今後もシリーズ化して、こうした学生への具体的対応方法を取り上げてほしい」といった声が聞かれました。こうした意見を踏まえ、教育支援センターでは同様のテーマで第2回FD研修会を開催することを企画しています。
《参加者アンケートより》
・ 学生の問題が個別的であり、その対応の仕方も多様であることが理解できました。(教員)
・ 我々が日々悩んでいる問題について、大変有意義なお話をありがとうございました。誤りを正さな
いで、正しいことを教える、これからの指針にしたいと思います。(教員)
・ 自分ひとりで対応することの難しさを感じました。複数での対応、カバーが必要となり、そのため
の組織作りも急務であると思いました。(事務職員)
・ 細かくお話をいただき、おかげでいろいろな学生の顔が浮かびました。そして、自分の対応の仕方
について見直すことができました。(事務職員)
・ 担当する学科の学生で、発達障害と思われる学生が何人か見うけられます。この講演を聞いて、
対応する上でのヒントが得られました。(技術職員)

写真1枚目:宮森 孝史 心理・社会学科教授