2014年度第4回教育支援センターFD研修会開催報告 掲載

テーマ:「PA型教育導入に向けて~PAとは何か~」

教育支援センターでは、To-Collabo推進室と共催し、2015年1月22日(木)湘南校舎にて「PA型教育導入に向けて~PAとは何か~」と題して「2014年度第4回教育支援センターFD研修会」を開催しました。今回のFD研修会では、本学の5名の講師に、2017年度のカリキュラム改編を機に、北米を中心に行われているPublic Achievement (以下、PA)をモデルとした、必修3科目(シティズンシップ、地域理解、ボランティア)や実践型科目を開講することにより開始される「PA型教育」について、講演をいただきました。
講演では、はじめに梶井龍太郎教授(学長補佐(To-Collabo担当))より「PA型教育導入について」と題して、本学におけるPA型教育の導入の経緯についてお話いただきました。
次に「視察から見たPublic Achievement(PA)とは」と題して、内山秀一教授(教学部次長)、堀本麻由子講師(チャレンジセンター)、山本義郎教授(教育支援センター次長)に、昨年11月2日~11月9日にAugsburg College、UMBCおよびGeorgetown Universityで行った研修・視察の報告を中心に発表いただきました。発表では、内山先生からカリキュラム改変の概要およびPAの源流は本学創立者の松前重義博士が提唱した建学の精神と同じくデンマーク国民学校であるというお話をいただきました。また、堀本先生からはPAの概要についてご説明いただき、山本先生からは、参加者にPAについてより理解を深めていただくため、Augsburg College で行われたPAの授業の録画を提供していただいたり、参加者間でPAの授業を実際に体験する時間を設けていただきました。
最後に、平木隆之教授(海洋学部海洋フロンティア教育センター長)より「東海大学におけるPA型教育のプロジェクト活動実践事例報告」と題して付属小学校における「三保探検」授業の実施について発表いただきました。
本研修を通し、様々な講師から米国で行われているPAや本学で先行して行われているPA型教育について写真や動画を交えてご報告いただき、またワークを通してPAを実践することで、「PAとは何か」「本学がなぜPA型教育を導入するのか」という基本的事項について参加者の皆様と共通認識を持つことができたと思います。これからも、PA型教育という新しい教育に挑戦するにあたり、実現の可能性と教育効果を高めるためどのような工夫が必要か、教職員の皆様と考えていきたいと思います。
当日はテレビ会議システムで本学の8キャンパスおよび福岡短大に配信し、162名の教職員が聴講しました。
※パブリック・アチーブメント(PA);
若者が社会活動を通して民主社会における市民性を獲得していく実践であり、そのための組織と学習プログラム

写真1枚目:梶井 龍太郎 教授